顎関節を中心とした整形外科的に捉える顎関節治療
最近、名取歯科医院に来られる患者さんに多くみられる症状が顎関節症です。
顎関節症とひとくちに言っても症状は1つではありません。顎が痛いとかガクガクするとかいった症状が無くても、顎関節に問題がある人は沢山います。
顎関節症は肘痛や膝痛と同じ関節障害で、 TMJ(TMD)ともよばれます。一般的には歯並びや噛み合わせ、またストレスによって顎関節症を発症すると言われますが、実際は外傷要因がその多くを占めています。
ところが肘や膝と異なり日本では同じ関節障害にも関わらず、整形外科のように MR 撮影を選択することはまずありません。
顎関節に何か問題があれば、顎関節に起因して歯に問題が起こることは皆さんも想像ができると思います。顎関節はお口が動くための重要な「軸」ですが顎関節は皮膚の中に隠れているので、殆どの歯科医師は積極的に検査せず、行ったとしてもレントゲンを撮影するぐらいです。
また、顎関節の MR 撮影したとしても、撮影結果を基にした正確な診断が出来る歯科医師でなければ、検査をしても意味がありませんね。
顎関節をきちんと検査して診断することが出来れば、セラミック治療やインプラント治療また歯周病の治療の結果は、確実で良いものになります。
名取歯科医院では根本原因である顎関節の不調を解決するには、歯や口から始めるのではなく「関節を中心に考える整形外科的アプローチ」が大切だと考え、科学的な診査診断に基づいてのみ、治療を行うよう努めています。