入れ歯が歯科治療の最終ではない

歯科治療において、入れ歯が最終的なゴールであるという概念は時代遅れだと名取歯科医院では考えます。先日も、かかりつけの歯科医院に数十年通われていた患者さんが、インプラント治療やセラミックの被せ物治療を受けるにつれて咬むことが難しくなったというお悩みで名取歯科医院に来院されました。

デンタルドック(口腔内精密検査)の結果、これまでの治療には多くの不備や咬むことを考慮していない治療が見受けられました。特に咬み合わせは、T-scanで確認したところ全く咬むことができない状態でした。この状況を踏まえ、ご年齢を考慮し、保存が難しい歯に関しては抜歯を行い、インプラント治療を行いました。新たなインプラントの配置や、仮歯を装着してお口全体のかみ合わせを調整し、患者さんが快適に咬むことができる状態を目指しました。

また、治療中には審美的な要素も重視し、患者さんのご要望に耳を傾け機能と審美の両立を図りました。最終的に満足していただける形状のセラミックスクラウンを装着し、歯と歯の間に段差がなく、舌感も良い状態で治療を終えました。これらの取り組みは高齢化社会において「快適に咬めることが可能な治療」が大変重要であることを示唆しています。

入れ歯が最終的な治療手段という考え方は見直すべきで、患者さんの満足と健康を考えるならば、より適切な治療を追求することが必要と名取歯科医院では考えています。