人生100年時代と言われますが、歯科治療はどうでしょうか?
名取歯科医院は大正3年 (1914年)に淺草にて開業しました。大正は日本の歯科医療の大変革がありました。それまで医師が兼業できた歯科治療が禁止され、歯の治療は歯科医師のみとする旧歯科医師法の改正、現在に繋がる健康保険法が施行された時代でした。
開業から103年を経た平成29年(2017年)、デジタル時代の歯科治療に対応した保険外診療専門のクリニックとしてオープンしました。新しい名取歯科医院は、徹底して患者さん中心の歯科治療にこだわりました。
保険診療が社会の公器として大きな役割を担っていることを、患者さんに寄り沿ってきた100年を通し名取歯科医院は深く知っています。
その一方で予防に積極的に取り組み、QOL (生活の質)が向上してきた医科と比較して、歯科治療は未だに虫歯や歯周病になってから歯医者に行く。そして新しい治療の保険適用が極めて遅いというジレンマを保険による歯科治療は抱えてきました。
いまや予防の先にある「未病」に向かう医科に対し、歯科治療は戦後昭和の考え方が色濃く残っているのです。こうした保険制度の一番の被害者は、あなたご自身、そしてあなたの大切な家族です。
名取歯科医院は本当の人生100年時代を考えます。
健康の基本は食事です。人は食物を口から食べ、歯ですり潰し、飲み込むことで生きています。この咀嚼(そしゃく)から嚥下(えんげ)を司っているのが、健康な歯と口腔組織です。
大病をしたり、高齢になってお口から食事ができなくなった途端に精気や気力が衰えてしまうシーンに立ち会ったことがある方なら、口からの食事の大切さを実感を持ってご存じだとおもいます。食べると言うことは栄養を得るだけではなく、美味しさ、温かさ、冷たさ、歯ざわり、そして家族や友人との食事のひとときを通じて豊かな人生の糧を同時に得ているのです。
お一人おひとりの人生100年を考えたとき、患者さん本位の歯科治療は保険外診療(自由診療)でしか叶わない現実があります。たとい1本の虫歯でも再発を防止する手間と時間を惜しまず、経験や勘に頼らないデジタルによる歯科治療を提供するために、名取歯科医院は保険外診療専門を選択しました。
例えば顎関節症治療も表向きには保険が使えます。通常はスプリント(マウスピース)の作成で負担額としては 5,000円程度でしょう。ただし対処療法的にスプリントを作っても顎関節症の改善にはつながりません。ですから名取歯科医院の顎関節症治療でスプリントは使用しません。
顎関節症治療も MRI 撮影をはじめ、CT や咬合力のデジタル計測(Tスキャン) に始まるデジタルによる診査診断が治療の基本ですが、これらを包括的に保険診療で行うための制度が国として無いのです。
痛みや症状の根本を診査診断せずにその場しのぎの治療をしても、そのスプリントで顎関節症を更に悪化させてしまいます。いくら保険で廉価にマウスピースが作れてもその後、自分の大切な歯を失ってインプラントや入れ歯になってしまうとしたら、皆さんは安いからという理由だけで保険の歯科治療を選択なさいますか?